今日から始まる「小暑(しょうしょ)」は、季節の指標となる二十四節気の11番目。夏を6つに分けた節気の5番目で、夏至から数えて15日目頃、太陽黄径が105度となる日です。
次の二十四節気「大暑(たいしょ)」までの期間も指し、毎年7月7日頃(2022年は7月7日)~7月21日頃となります。
暑さがどんどん強くなるという意味もあり、強い日差しと共に気温が一気に上がって暑さが本格的になります。例年は梅雨の終わる頃でもあり、集中豪雨も多く発生しやすい時季です。
体調を崩しやすいので、真夏の暑さに備え、体力をつけておく時期と心得ておくのもよいでしょう。衣食住のすべてが夏ものへと変わり、暑中見舞い(※)も出し始めます。
※暑中見舞い
「小暑」と次の二十四節気である「大暑」を合わせた約1カ月を、一年で一番暑いということで「暑中」と呼ぶ。その期間に出す挨拶状が「暑中見舞い」で、正式には「大暑」から出すという説もある。梅雨の間は出さず、立秋の前日までが期間。日付は書かず「〇〇年 盛夏」「〇〇年 〇月」とする。
※七夕
7月7日は七夕の星祭。笹竹に願い事を書いた短冊や、紙でつくったひさごや提灯を下げる。中国の古い行事「乞巧奠(きつこうでん)」が元。裁縫や手習い事の上達を願う日でもあり、織姫・彦星が1年に1度会う伝説の日。
■七十二侯(しちじゅうにこう)
・初侯 温風至 (あつかぜいたる) 7/7~7/11頃
梅雨明けの頃に南風「白南風 (しろはえ)」が吹く/亜熱帯から吹く湿った暖かい空気が流れ込んでくる時期。雷雲が発生しやすく、突然の雷雨、突風が起こることもあります。
・次侯 蓮始華 (はすはじめてひらく) 7/12~7/16頃
ハスの花が咲く/早朝から花が開き始め、昼過ぎには閉じるハス。「泥より出でて泥に染まらず」とも言われ、優美で清らかな花は「天上の花」にも例えられます。
・末候 鷹乃学習 (たかすなわちわざをならう) 7/17~7/21頃
鷹のヒナが狩りなどを覚える/鷹のヒナが巣立つ独り立ちに備え、親鳥とともに行動して飛び方や狩りの方法を学びます。飛翔力に優れ知能指数も高く、「鷹狩り」は紀元前一千年前の中国やインドでも行われており、鷹を操る「鷹匠」は古事記にも登場するほど、歴史があります。
■旬の食材や植物
・トウモロコシ(玉蜀黍)
6月~8月が旬。収穫された時から甘みが徐々になくなっていくので、収穫直後が一番の食べごろ。粒が濃い黄色の品種が甘みも強いスイートコーン。ベビーコーンは摘果された未熟果。より甘みが強く、生のまま食べられる品種も増えています。
・スイカ(西瓜)
露地ものの旬は6月中旬から7月、ただし小玉スイカは5月中旬から収穫されます。アフリカ原産のウリ科なので、植物としては野菜ですが、市場では果物になります。熊本、千葉、山形の生産量が多いですが、全国各地でも栽培されており、日本の夏を代表するフルーツです。
・ハモ(鱧)
7月が旬。京都・大阪では欠かせない夏の風物詩ともいえる魚。「梅雨の水を飲んでおいしくなる」と言われ、産卵前のこの時期に脂がのります。さらに晩秋にもう一度脂がのって体が金色を帯びた「金ハモ」となり、再度旬となります。
・アサガオ(紫陽花)
夏を代表する花のひとつ。中国が原産で、日本では奈良時代から薬草として栽培されました。今では観賞用として品種も多く、色や模様も様々。つる性を利用して長く伸ばし、「緑のカーテン」として涼を取るためにも使われます。
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