カレンダーとも深く関わりのある六曜。普段何気なく目にする「大安」や「友引」などのことを言います。六曜それぞれに意味があるのはご存知でしょうか?行事の際には、気にしたほうがいいのか迷われた経験もあると思います。そこで、今回は「六曜」について詳しくご紹介して参りますので、カレンダーを選ぶ際のご参考にしてみてください。どうぞ最後までご覧くださいませ。
目次
- 1.六曜とは
- 2.六曜の意味
- 3.六曜と行事の関係性
- 4.六曜の信憑性、気にしたほうがいいのか?
- 5.まとめ
六曜とは
六曜(ろくよう・りくよう)とは、暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などの事項の1つです。先勝(せんしょう・せんかち)/友引(ともびき)/先負(せんぷ・せんぶ・せんまけ)/仏滅(ぶつめつ)/大安(たいあん)/赤口(しゃっこう・しゃっく)の全部で6種類の「曜」があります。日本では、暦の中でも有名な事項の1つで、カレンダーや手帳に記載されていることが多いです。
六曜は、中国で誕生したとされていますが、いつの時代から確立されたかは定かではありません。六曜が中国から日本に伝来したのは、14世紀の鎌倉時代とされています。
江戸時代に入って六曜は流行しましたが、当時はその名称や解釈・順序は少しずつ変化が見られました。
太陽暦へ改暦されるにあたり「吉凶付きの暦注は迷信である」として、政府は吉凶に関する暦注を一切禁止としました。しかし、暦注の廃止は人々からの反発を招き、結果六曜と旧暦を略本暦に附すという形で存続されました。第二次世界大戦後には、六曜などの暦注を付したカレンダーも一般に販売され広く用いられましたが、一部では六曜の積極的な廃止を求められていたのも事実です。現代でも、六曜を意識している方もいれば世間体を気にして仕方なく考慮している方、そもそも六曜を知らない方など様々です。
また、「仏滅」や「友引」という、仏事と関連のあるように見える言葉が多く使われていますが、仏教との関係はありません。仏事と関連のあるように見える言葉が多いのは当て字によるものです。
六曜の意味
●先勝
早くことを済ませてしまうことが良いとされる日です。「先んずれば即ち勝つ」の意味も持っています。なお、時間帯によって吉凶が変わり、午前は吉・午後は凶とも言われています。
●友引
勝負の決着がつかない良くも悪くもないとされる日です。朝晩は吉・昼は凶と言われています。また、友引には「友が冥土に引き寄せられる」とのジンクスがあり、葬祭関連業や火葬場が休業となっていることがあります。なお、慶事については“幸せのお裾分け”という意味で、結婚披露宴の引出物をこの日に発送する人もいらっしゃいます。
●先負
急用は避けるべきとされる日です。争い事や公事も良くないと言われ、万事に平静を守ることが良いとされています。先勝とは逆で「先んずれば即ち負ける」の意味を持っています。午前は凶、午後は吉と言われています。
●仏滅
六曜における大凶日で、婚礼などの祝儀を忌む習慣があります。もとは「虚亡」といい勝負なしという意味で、さらに「空亡」とも称されていましたが、これを全てが虚しいと解釈して「物滅」と呼ぶようになり、仏の功徳もないという意味に転じて「佛(仏)」の字が当てられました。「何事も遠慮する日、病めば長引く、仏事はよろしい」とも言われています。
●大安
万事進んで行うのに良いとされる日です。「大いに安し」の意味を持っています。六曜の中で最も吉の日とされていて、何事においても吉、成功しないことはない日とされています。
●赤口
正午の前後を除いて凶日とされる日です。午の刻(午前11時頃から午後1時頃まで)のみ吉で、それ以外は凶とされています。陰陽道の赤舌日が混ざって、凶日として六曜の一つになったと言われています。また、「赤」という字が付くため火の元や刃物に気をつける日ともされています。
六曜と行事の関係性
結婚式 | ○:友引/大安 ✕:仏滅/赤口 | 大安が最も良いとされ、友引も「友を引き寄せる」という意味で良しとされています。 赤口や仏滅は縁起が悪いとして避けられる傾向にあります。ですが、結婚式場では割引 サービスを実施していることがあるため、あえて赤口や仏滅を選ぶ方もいらっしゃるよ うです。 |
葬式 | ✕:友引 | 友引のみ、葬式を避けるべきだと言われています。「友が冥土に引き寄せられる」との ジンクスがあり、葬祭関連業や火葬場が休業となっていることがあります。 |
お祝いごと | ○:友引/大安 ✕:仏滅/赤口 | お祝い事は大安か友引が良しとされ、先勝や先負の場合は吉の時間帯に行うと良いとさ れています。一方、赤口や仏滅は避けるべきだと言われています。 |
引っ越し | ○:大安 ✕:仏滅/赤口 | 引っ越しは大安が良しとされています。他にも、先勝や友引が引っ越しに向いていると 考えられています。 縁起を担ぎつつ引っ越し費用を抑えたいときは、先勝や友引を選 んでみてはいかがでしょうか。 |
行事 | ○:大安 ✕:仏滅/赤口 | 先に挙げた行事以外なら、全般的に大安が良いとされ、赤口や仏滅は避けられます。 |
契約時 | ○:大安 ✕:仏滅/赤口 | 契約事も大安が良いとされており、赤口や仏滅は避けられます。 |
お見舞い | ○:先負/大安 ✕:友引/仏滅/赤口 | お見舞いは、大安や先負けが良いとされています。赤口や仏滅は避けられるほか、友引 も避けた方が無難です。友引は「引き分ける=勝負がつかない」という意味から「病 気が長引く」と考えられるからだと言われています。 |
六曜の信憑性、気にしたほうがいいのか?
実は、六曜はあまり信憑性があるものではないと考えられています。本来は時間帯を占うための指標だったものが、日を占うものとなったり、新暦に合わせて使用されるものになることで今に適したスタイルに変化させています。しかし、普段は気にしないという方も特別な日である冠婚葬祭・お祝い事・お見舞い・引っ越し・家を建てる時などには六曜が気になるという方も多いのではないでしょうか。大きなイベントや行事などの日は六曜を取り入れることで、よりイベントが前向きに楽しめるかもしれません。周囲の人が不快に思わないように考慮することが大事だと思います。
まとめ
六曜についてご紹介して参りましたが、いかがでしたでしょうか?いろいろと難しいところもあったかと思いますが、知識として身につけておけばいざという時に役立つはずです。
カレン堂では、ほとんどの商品に六曜が掲載されています。六曜を気にするかどうかは人それぞれですが、六曜入りのカレンダーをお渡しされて不快に思う方はあまりいらっしゃらないでしょう。もちろん、六曜が掲載されていないカレンダーの取扱いもございます。仕事でもプライベートでも使用することの多いカレンダーですが、これからの日常生活で是非六曜の意味を理解して、ご活用していただければと思います。