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12月になると何気なく使っている「大晦日」の由来などを調べてみましたのでご紹介いたします。
目次
- 1.大晦日の由来
- 2.大晦日の行事
- 3.大晦日（おおみそか）にやってはいけないこと
- 4.最後に
大晦日の由来
昔から使われている大晦日ですが、旧暦では毎月の最終日を晦日（みそか）と言い、そのうちの年内最後日つまり12月（旧暦12月、または閏12月）の晦日を大晦日と言うようになった。
元々“みそ”は“三十”であり、“みそか”は30日の意味であった。ただし、旧暦では月の大小が年によって変動するので、実際には29日のこともあった。後の新暦の12月31日を指すようになりました。
大晦日の行事
大晦日には昔から行われている伝統行事がいくつもあり、古いものだと平安時代から行われているそうです。多くの方はすっかり習慣として身に染み付いているかと思いますが、それぞれにきちんとしたいわれがあるのはご存知でしょうか？大晦日に行われている行事の中から今回は3つご紹介いたします。
除夜の鐘
大晦日といえば！と除夜の鐘を思い浮かべる方が多いかと思います。除夜の鐘はお寺でつかれ、大晦日の夜から年明けまで、日付けをまたいで行われています。
除夜の鐘は煩悩の数と同じ108回鳴らされるというのは有名な話だと思います。人間の煩悩の数が108つと言われ、それらを払うために鳴らされるという説や、「四苦八苦」を数式にあてはめ4×9、8×9を足した数108にあわせているという説がございます。
除夜の鐘の「除」は、古きを捨て新しきを迎えるという意味がありますので、1年の終わりを告げ新年を迎えることを知らせる鐘と言われています。
年の湯
大晦日の夜の入浴を「年の湯」と言われています。1年の汚れや厄を落とすといういわれがあり、入浴が日々の習慣ではなかった時代には、普段とは違う行いとして行事化されていました。
ただし、年の湯で体を清めたら、元日の日中の入浴は避けましょう。元日には年神様から福を授かるので、お風呂で洗い流してしまわないようにという意味があります。
掃き納め
その年の最後、大晦日に掃除をすることを「掃き納め（はきおさめ）」と言います。大掃除とは異なり軽い掃き掃除にとどめる掃除のことです。本格的な大掃除をするのは、12月28日まで終わらせておくと良いとされています。
また、元日に掃除をすると、お迎えした年神様を追い返す行為となってしまうので、掃除をしない習わしがあるそうです。
大晦日（おおみそか）にやってはいけないこと
◯長時間、火を使用する
大晦日にやってはいけないことの1つとして、長時間火を使用することが挙げられます。理由は、長時間にわたり火を使って料理することは、「火の神様」に対して失礼であると考えられているためです。また、煮物料理の灰汁（あく）が「悪」を思い起こさせ、煮物や汁物を作るのは、大晦日にふさわしくありません。そのことから、おせちなど作る際は、30日までに済ませておくとよいでしょう。
○正月飾りを飾る
正月飾り（門松／しめ縄／鏡餅など）は、年神様を迎えるための大切なものです。本来は12月28日までに飾り付けを済ませるか、30日に準備しておき、31日に飾ることはしないでおきましょう。大晦日に準備するのは、「一夜飾り」といって、葬儀と同じになってしまうので、年神様に失礼だとされています。
◯餅つき
餅つきも避けるべきといわれています。31日についた餅は「一夜餅」と呼ばれ、これも正月飾りと同様、葬儀と同じ「一夜飾り」の意味をもってしまいます。また、29日の餅つきは「二重苦」や「苦餅・苦持ち」といわれ、これも避けた方がよいとされています。一方で、29は「福」に通じるので、「福餅」として餅つきを29日にする地域もあるそうです。
最後に
大晦日の由来など知らずに過ごしてきましたが、改めて調べると歴史が深いですね。知らず知らずのうちに大晦日のNG行動をしていたかもしれないので、今年は少し意識してみようかと思いました。
みなさんも早めにお正月飾りを飾って、良い年を迎える準備をしましょう！
