1年がはじまると、今年は「うるう年」なのか気になりますよね。うるう年は、なんとなく2月29日がある年として認識されているかと思いますが、その意味や計算方法などはあまり深く知られていないのではないでしょうか?今回は、うるう年について詳しくご紹介して参りますので是非最後までご覧くださいませ。
目次
- 1.うるう年の意味と必要な理由
- 2.うるう年の計算方法
- 3.うるう年が誕生日の人はどうなるの?
- 4.最後に
うるう年の意味と必要な理由
*うるう年の意味
2月29日が存在する年のことを「うるう年」と言います。語源は、平年よりも日数や月数が多いことを表す言葉「閏(うるう)」です。この“うるうがある年”だから「うるう年」と呼ばれています。私たちが聞き慣れているのは「うるう年」ですが、「閏日(うるうび)」や「閏月(うるうづき)」といった言葉もございます。
*うるう年が必要な理由
では何故、うるう年が必要なのでしょうか?それは季節と暦のズレを解消するためです。私たちが現在使っている「太陽暦」は、地球が太陽の周りをまわる周期を元に作られています。
地球は、約365.24219日を掛けて太陽の周りを一周します。この小数点以下の端数を調整するために、4年に1度うるう年を設けているという訳です。
*ちなみに「うるう秒」はご存知ですか?
数年に1度日本時間では9時00分00秒の1秒前に「8時59分60秒」が入れられることがあります。この8時59分60秒のことを「うるう秒」といいます。うるう秒は、うるう年のように規則的にやってくる訳ではありません。それでは一体何のために設けられているのでしょうか?
それは、地球の自転する速さが微妙に変化していることが原因です。私たちが普段時計から読み取っている時間は、地球の回転を基に決めています。そのため、地球の回転の時間が変化すれば1秒間の長さも当然変化してしまうことになります。そこで20世紀後半ごろに、地球の回転とは別の基軸となる時間を設けられました。普段使っている時間と、この別の時間とのズレを直す目的で作られたのが「うるう秒」なのです。
うるう年とは全く別のシステムで設けられているので暦とは無関係になります。したがって、うるう秒が実施される年であっても、その年をうるう年とは言いません。
うるう年の計算方法
うるう年は、どのように計算されているかご存知ですか?4年に1度という認識をされている方が多いと思いますが、正しくは「約」4年に1度です。というのも、うるう年は以下の2つの規則に基づいて決められているからです。
1.西暦年号が4で割り切れる年をうるう年とする
1つ目は、「西暦年号が4で割り切れること」です。単純な計算で、例えば西暦2020年・2012年・2008年などが該当します。
2.例外として、西暦年号が100で割り切れて、400で割り切れない年は平年とする
2つ目は、「西暦年号が100で割り切れ、400で割り切れない年は平年」ということです。例えば、西暦2100年・2200年・2300年などが当てはまります。これらの年は4で割り切れますが、平年です。ただし、西暦2000年、2400年は100で割り切れますが、400でも割り切れるのでうるう年となります。
上記「2」のルールが設定されているのは、うるう年での補正が必要となる時間が、ぴったり0.25日(=1/4日)ではなく、「0.2422日」だったからです。その為、うるう年を「4年に1度」挿入するだけでもズレを直しきれず、それ以外にわずかな補正が必要となったのです。
うるう年が誕生日の人はどうするの?
2月29日のうるう日に生まれた人は、うるう年ではない平年の場合、いつが誕生日といえるのでしょうか。
「年齢計算ニ関スル法律」という法律で、年齢を計算するときには出生日を初日に算入することが定められています。簡単にいうと、誕生日前日の24時に1つ歳をとるということです。たとえば西暦2020年2月29日生まれの人は、西暦2021年2月28日の24 時になった時点で満1歳となります。
このことから誕生日のお祝いは2月28日ではなく、
3月1日に行うと誕生日を迎えて正式に1つ歳をとったということになります。
まとめ
うるう年が必要な理由や、その計算方法などをご紹介して参りましたがいかがでしたでしょうか?うるう年は、私たちが日々当たり前のように感じている季節や暦のズレを無くすために必要な出来事だということが分かりました。平年よりも日数が1日長い貴重な日を有意義に過ごしていきましょう。