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「うるう秒」について調べてみました

私たちの生活を支える「正確な時間」。その裏側で長年行われてきた1秒の調整「うるう秒」がある事や、2035年までに廃止されることをご存知でしょうか。地球の自転と最新技術のズレが生んだこの仕組みは、なぜ役割を終えることになったのか。


目次


うるう秒とは?(地球の自転と時計のズレ)

 私たちが日常で使っている「時刻」には、実は異なる2つの基準が存在しています。

一つは、地球の自転という自然の営みをベースにした「天文時(世界時)」です。古来、人類はこの太陽や星の動きを頼りに時を刻んできました。しかし、地球の自転は常に一定ではありません。月の引力による潮汐摩擦や、地球内部の核の動き、さらには巨大地震による地殻変動といった様々な要因を受け、ほんのわずかずつ遅くなったり速くなったりと揺らぎ続けています。

一方で、もう一つの基準が「原子時」です。これはセシウム原子の振動を利用した、数千万年に1秒も狂わない究極に正確な人工の時計です。

この「自然の揺らぐ時間」と「人工の正確すぎる時間」をそのままにしておくと、数十年、数百年経つうちに、時計の針と実際の昼夜の感覚に大きなズレが生じてしまいます。例えば、時計は正午なのに太陽はまだ昇りきっていない、といった現象を防ぐため、両者の差が0.9秒以内になるよう1秒を挿入して微調整を行う。これが「うるう秒」の正体です。これまでは、この微かな「1秒の追加」によって、人類は天体のリズムと文明の時計を無理やり同期させてきたのです。

うるう(閏)とは
暦の上で、日数や月数が平年より多いことをしめします。
現代の地球が太陽の周りを一周するのにかかる時間(年)でみる太陽暦では、4年に1度、2月を1日多くします。この増えた1日の事を「うるう日」といいます。
江戸時代まで使われていた月の満ち欠けの周期(月)でみる太陽暦では、3年に1度、1か月多くし1年を13か月としていました。これを「うるう月」といいます。
このような「うるう日」や「うるう月」がある年の事を「うるう年」といいます。

天体模型
公転
月齢

なぜ廃止されるのか(ITシステムへの深刻な影響)

 かつては数年に一度の「ちょっとした定期調整」で済んでいたうるう秒ですが、現代の高度なデジタル社会においては、この「たった1秒」が想像を絶するリスクを孕むようになりました。 現代のインターネットや金融システム、航空管制などは、世界中のコンピューターが1000分の1秒、あるいはそれ以上の精度で完璧に同期されることで成り立っています。そこに、不定期かつ突発的に「60秒の次が00秒ではなく61秒になる」というイレギュラーな1秒が放り込まれると、システムがパニックを起こすのです。 過去には、うるう秒の挿入によって大規模なサーバー障害が発生し、航空会社の予約システムがダウンしたり、SNSや掲示板サイトが数時間にわたって閲覧不能になったりする実害が何度も報告されました。

 IT業界にとって、予測のつかないうるう秒の運用は、常に巨大なバグを抱え込むようなストレスでした。「地球の自転に無理に合わせるコストとリスクが、もはやメリットを上回っている」と主張し、廃止に向けて強力なロビー活動を展開してきました。もはや「自然の時間」を守ることよりも、「デジタルインフラの安定」を守ることの方が、現代社会の維持には不可欠だと判断されたのです。

2035年までの運用(国際的な決定事項)

 この時間の主導権を巡る議論は、天文学者とITエンジニアの間で長年激しく戦わされてきましたが、ついに歴史的な決断が下されました。2022年にフランスで開催された国際度量衡総会(CGPM)において、世界各国の代表は「遅くとも2035年までにうるう秒の調整を停止、または大幅に許容範囲を広げる」という決議を採択したのです。 これは、人類が時計の基準を「天体の動き(地球の自転)」から、完全に「物理現象(原子の振動)」へと切り替えることを意味する、科学史上の大事件です。

 これまでは「1秒でもズレたら調整する」という厳しいルールがありましたが、2035年以降は、多少のズレは放置してでもシステムの連続性を優先させることになります。 現在はその廃止に向けた準備期間、いわば「ソフトランディング」の時期にあたります。いきなり全てを止めるのではなく、2035年までは新たなうるう秒の挿入を極力行わず、その間にズレが蓄積しても問題が起きないよう各国のインフラを整備していく方針です。長年、天文学的な正しさを守り抜いてきた「うるう秒」という文化は、今まさに静かにその幕を下ろそうとしています。

廃止後の未来(数百年単位の調整案)

 うるう秒の運用が止まれば、当然ながら地球の自転と原子時計のズレは累積し続けます。しかし、安心してください。地球の回転が遅くなっているとはいえ、その歩みは驚くほどゆっくりです。専門家の試算によれば、このままズレを放置したとしても、100年で溜まる時間はわずか1分程度にすぎません。 そこで現在検討されている新しいルールが、「ズレが一定量(例えば1分や1時間)溜まった段階で、まとめて修正する」という案です。数百年、あるいは千年に一度、「今日は歴史的な調整日です」として、世界中の時計を一斉に1分動かす。これならば、頻繁なシステムアップデートに伴うトラブルのリスクを劇的に減らすことができ、私たちの日常生活にも混乱を与えません。 未来の子供たちが歴史の授業で、「昔の人たちは1秒単位のズレを気にして、わざわざ世界中のコンピューターを止めるリスクを冒してまで微調整していたんだよ」と学ぶ日が来るかもしれませんね。うるう秒の廃止は、人類が「自然界の制約」を一つ手放し、自分たちが作り上げた「デジタルの秩序」を宇宙の法則よりも優先させた、象徴的なパラダイムシフトなのです。

天文時計

まとめ

 うるう秒の廃止は、人類が「自然の時間」から「デジタルの時間」へと完全に移行する象徴的な出来事と言えます。正確さを追い求めた結果、皮肉にもその正確さが社会の不利益を生んでしまった。今回の決定は、技術と自然の折り合いをつけるための知恵なのです。これからは、1秒の狂いも許されないネットワーク社会を支える、新しい時間の概念が始まろうとしています。

※本コンテンツは、名入れカレンダー専門店カレン堂(運営:シティライフ株式会社)スタッフが独自に調査しまとめた内容となります。最新版の商品・情報などと多少の差異がある場合がございますので、何卒ご了承くださいませ。また、モニターの発色具合によって実際の商品と色が異なって見える場合がございます。

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